ごあいさつ イメージ

「現代はストレスの時代」と言われて久しいものがあります。人々が社会生活を送る上で、心のストレスが増大し、さまざまな〝心の病“が生み出されます。現代はすべての人に〝心の癒し”が必要な時代であります。

その様な中、平成25年4月からの地域医療計画において、これまでの「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」の4大疾病に加え、新たに『精神疾患』が追加され、5大疾病となりました。これは、精神疾患の治療の重要性が認識されたものと喜ばしく思います。その中でも職場でのうつ病や高齢化に伴う認知症が年々増加しており、うつ病と認知症は重点項目として挙げられております。

うつ病は「こころのかぜ」と言われるほどポピュラーな病気であります。海外のデータでは、男性は約10人に1人、女性では4人~10人に1人が、一生の内にうつ病にかかると言われています。特に女性は出産後や更年期に、ホルモンの関係上、うつ病になりやすいことが知られています。うつ病はできるだけ早めの治療が大切で、家族などの周りの人の協力や援助と、うつ病に対する十分な理解が必要となってきます。

また認知症は、日本の高齢化とともに増加傾向にあります。平成24年には認知症の人が全国で462万人と言われ、2025年(平成37年)には約700万人になると予想されています。65歳以上の人の約5人に1人が認知症という計算になります。認知症の治療は日々進歩していて、治る薬が出来るには時間がもう少しかかりますが、現在の薬でも認知症の進行を遅らせることができます。長く社会生活を送るためにも、病気の早期発見・早期治療が必要です。当院では、他院に先がけて、新規MRI、CT、脳血流スペクトを導入し、早期診断・早期治療を目指して努力をしているところです。

当院は、明るく、開放的で、地域に開かれたやさしい病院を目指しております。
どうぞお気軽に、心の悩みや病気について、ご相談をしていただきたいと思います。

医療法人建悠会 吉田病院
理事長 院長 吉田建世

理事長 兼 院長 吉田健世