6~8月は、気温や湿度が高くなり、細菌やカビが繁殖しやすい環境となります。菌が活発に増殖するため、細菌が原因の食中毒が多くなる時期でもあります。腸管出血性大腸菌(O157)や、サルモネラ属菌などが有名ですね。細菌が原因の食中毒は、食品の中で細菌が増殖し、その食べ物を体内に入れる事によって嘔吐や下痢、発熱などの症状を引き起こします。

細菌が増殖した食品を食べると食中毒になる可能性が!!

令和3年度の総患者数は全国で1万人を超えていますが、症状が軽く、医療機関を受診しなかった方も含めると、さらに沢山の人が食中毒になっていると考えられます。決して他人事ではありません。乳幼児や、高齢者は重症化し、死に至る場合もあるため、予防が大切です。

細菌による食中毒予防の原則は3つ

①つけない手や調理器具に付いている様々な菌を食品に付けないようにします
トイレに行った時や鼻をかんだ後、生魚、生肉を触った時などは必ず手を洗いましょう。調理器具は、使用の都度きれいに洗いましょう。特に加熱しないで食べる食品を扱う前などに生肉等を扱わないように調理順にも配慮しましょう。

②増やさない低温で保存するようにします
細菌の多くは高温多湿の環境で増殖が活発になります。10℃以下では増殖がゆっくりになり、-15℃以下では増殖が停止するため、購 入した食材などは細菌を増やさないように出来るだけ早く冷蔵庫・冷凍庫入れましょう。買い物の時に、肉や魚の汁が生で食べる野菜や刺身などに付着してしまうと、食中毒の原因となる可能性があります。ビニール袋に別々に包むなどして運ぶようにしましょう。

③やっつける食材を加熱して食べると安全です。
ほとんどの細菌は加熱によって死滅します。特に肉料理は中心までしっかりと加熱する事が大切です。調理器具は、洗剤で洗った後に熱湯をかけたり、台所用殺菌剤(ブリーチやハイター)で殺菌するのも効果的です。

当院では、5月27日に例年同様、手洗い前と、手洗い後の手についている菌を培養して、生菌数を調べるスタンプ検査を行いました。

作業台や、調理用機械の取手も同時に調べました。

患者様の中には、食中毒が発生した時に重症化のリスクが高い高齢の方や、抵抗力の弱い方などもおられるため、食中毒を発生させる事のないよう、衛生的な調理を行っていく事が重要です。

スタンプ検査の結果はまだ出ていませんが、結果が出たら、その数値を見ながら調理従事者向けの勉強会などが行われ、毎年、食中毒予防を意識するいい機会となっています。

皆様も外食する事があるかと思います。

食中毒発生件数1位は、飲食店です。衛生管理をきちんとしている店を選ぶ、飲食店では生の食材を食べる事を避けるなど、ちょっとした工夫で、予防できる事がありますので、参考にされてみて下さい!