医療法人 建悠会 吉田病院

当院では、様々な病気の診断、早期発見の為に、新たに3つの機種を導入しました。頭部CT(シーティー)スキャン、MRI(エムアールアイ)といった脳の形をみる検査や、脳SPECT(スペクト )などの脳の働きをみる検査によって、診断のための重要な手がかりを得ることができます。

脳の働きを見る検査

微量の放射線を出す放射医薬品を体内に注入し、放出される放射線を特殊なカメラで撮影してその分布状況を断層画面でみる検査です。CT、MRI検査ではおもに「臓器の形や大きさ」を調べていくのに対して、SPECT(スペクト)検査はおもに「臓器の機能(はたらき)」を調べていきます。

水平断面像で脳の血液の流れをみています。青や緑が血流の低下している部分です。アルツハイマー型認知症の人では、黄色い矢印で示した頭頂葉の後部で血流が低下していることがわかります。

検査を受けた人のSPECT画像と、健康な人たちのSPECT画像(データベース)とをコンピュータで比較して、異常のある部分に色をつけています。アルツハイマー型認知症の人の脳では、黄色い矢印の部分で脳血流の低下が認められます。

出典 “「もの忘れ」が気になる方へ” 日本メジフィジックス株式会社HP
八千代病院 神経内科部長 川畑信也先生

脳の形を見る検査

体内の磁気に対する共鳴作用を利用して、縦、横、斜めなどあらゆる角度から画像としてうつしだして体内のようすを調べる検査です。頭部MRIは、約30分程度の時間がかかります。放射線を用いないので被ばくの心配はございません。

脳を水平に“輪切り”にするように撮影した画像(水平断面像)です。上の健康な人に比べて、下のアルツハイマー型認知症の人の脳では、黄色い矢印で示した空洞(側脳室下角(そくのうしつかかく))や、赤い矢印で示した空洞(側脳室体部(そくのうしつたいぶ))が広がっているなど、異常がみられます。

出典 “「もの忘れ」が気になる方へ” 日本メジフィジックス株式会社HP
八千代病院 神経内科部長 川畑信也先生

脳の形を見る検査-CT(シーティー)検査

X線を体のまわりを回転させながら照射し、体を輪切りにしたような画像にして、体内のようすを詳しく調べる検査です。 輪切りの幅を薄くしたり、複数の方向から撮影でき、検査時間も短くすみます。頭部CT検査は、約10分ほどです。

検査の待ち時間等をストレスなくお過ごし頂く為に待合室を用意しております。上記検査について、ご質問あれば、お気軽に病院までお電話ください。