はじめに
3月に入り、ようやくあたたい日が続くようになりました。皆さんは、この冬、体調管理には気をつけていらっしゃいましたか?今冬シーズン猛威を振るったインフルエンザに罹患した方も多くおられたと思います。
インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています。インフルエンザから、皆さん、一人ひとりを守るためには、まず、インフルエンザそのものを良く知ることが必要です。今回は、あなたが日頃抱いているインフルエンザへの質問にお答えしたいと思います。
Q1.風邪とインフルエンザの違いって?
風邪 | インフルエンザ | |
症 状 | 鼻水やのどの痛み などの局所症状。 | 38℃以上の発熱やせき、のどの痛み、 全身の倦怠感や関節の痛みなどの全身症状。 |
流行の時期 | 一年を通しひくことがあります。 | 1月~2月に流行のピーク。 ただし、4月、5月まで散発的に流行することも。 |
Q2.インフルエンザがうつらないようにするにはどうすればいいの?
飛沫感染、接触感染といった感染経路を断つことが大事です。
- 人が多く集まる場所から帰ってきたときには手洗いを心がけましょう。
- アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
- 普段からの健康管理も重要です。栄養と睡眠を十分にとり、抵抗力を高めておくこともインフルエンザの発症を防ぐ効果があります。
また、予防接種も重要です。
- 予防接種は発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。
- ただしワクチンの効果が持続する期間は、一般的には5か月ほどです。
- また、流行するウイルスの型も変わるので、毎年、定期的に接種することが望まれます。
Q3.インフルエンザにかかったとき、特に気をつけることは?
「他の人にうつさない」ことが大事です。同居する他の家族、特に重症になりやすいお年寄りなどにはなるべく接触しないよう心がけ、患者さんはできるだけ他の家族と離れて静養しましょう。
- 感染予防のため、1時間に1回程度、短時間でも、部屋の換気を心がけましょう。
- せきが出るときは、患者さんはマスクをつけましょう。
- 家族が患者さんと接するときには念のためマスクを着用し、お世話の後は、こまめに手を洗いましょう。
- 熱が下がったあとも、2日程度は他の人にうつす可能性があります。熱が下がって症状 が治まっても、2日ほど学校に行かないようにし、自宅療養することが望ましいでしょう。
いかがでしたか?毎年流行しているインフルエンザについてご理解していただければと思います。日頃の体調管理には十分にお気をつけください。