当院では、2012年より、うつ病などのメンタルヘルス疾患で休職している方の職場復帰を目指したリワークプログラムを実施しています。2015年より、リワークプログラムを終えて社会復帰した方を対象に、地域のコミュニティセンターで半年に1回程度のフォローアップ研修を行ってきました。2020年より新型コロナウイルス感染症のため、開催を見合わせていましたが、2024年2月17日に久しぶりに実施する運びとなりました。今回は、リワークプログラムを始めて10年が経過したこともあり、参加者にとってのリワーク体験について話し合いました。
当日は4名の参加者と3名のリワーク関連スタッフの合計7名が参加しました。初対面の参加者もいらっしゃいましたが、みな同じように病気で休職した経験があることで、各々の話に深く頷いたり、立場は違えども同じだという感覚を抱いているようでした。「あのプログラムは大変だった!」「でも、同じ仲間がいて、交流できたことが支えになった」「今になってはとても貴重な時間だった」など、各々にリワークに関する思いを話されました。スタッフとしては、リワークでのどんな体験も参加者の心に残っていくものであると、改めてプログラムや支援のあり方を考えさせられました。また、参加者同士の交流が何よりも大切なことも確認しました。
今後も年に1回、このようなフォローアップ研修の場を設け、リワークを利用して職場復帰された方同士の交流を続けていきたいと思います。