例年、食中毒の多くなってくる5月に、延岡の病院15施設が加入している給食研究会では、衛生管理の重要性を再確認するため、調理従事者を対象とした研修会が開催されています。
研修会に先立ち、衛生検査所から検査員の方に来院して頂き、衛生度合いを検査します。
その後、研修会を開催するのですが、昨年、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、集まっての研修会ではなく資料での勉強となりました。
拭き取り検査スタンプ法と呼ばれている検査方法で、寒天などで出来ている培地を調べたい部分に押し付けて一般生菌を採取し、数を測定します。
当院では、5月24日に
・調理スタッフの手指「手洗い前」と、「手洗い後」での生菌数の変化
・調理台や冷蔵庫の取っ手など、良く触る部分の生菌数 の2点を調べて頂きました。
普段きれいだと思って使用している冷蔵庫や作業台が、調べてみると思いがけず菌に汚染されている可能性がある事、また、手指の細菌が手洗いによって減少する様子が写真で目に見えてわかる事で、手洗いの大切さを再確認できました。
給食を食べる患者様は、自分で食材や調理工程を選択できません。そのため、調理スタッフは、安心して食べて頂く事ができる様、衛生管理の決まりを遵守する必要があります。
美味しく調理する事や季節感も大切にしながら、これからも衛生管理を徹底してまいります。
<吉田病院:栄養課>