スタッフブログ インタビュー第8弾~地域活動支援センター~

吉田病院ブログインタビューですが、第8回目となる今回は、「地域活動支援センターみなと」の施設長・太田尾香代子さんにお話を聞いて行きたいと思います。「精神保健福祉士」という資格を持たれ、今では「みなと」の施設長をされています。 病院とは離れた場所にあり、少人数で働かれていて大変だと思いますが、「みなと」について色々詳しく聞いていければと考えています。

Q1.みなとでは、各職員どういった業務をされているのでしょうか?
こんにちは。太田尾です。よろしくお願いします。 「みなと」は、障がいのある方が気軽に集って交流したり、日常生活の相談や専門的な相談をするところですが、私以外に精神保健福祉士の相談支援専門員が2名、指導員が2名おり、職員は5人です。 皆で色々なことをしていますが、交流する場として書道や生け花、折り紙、調理、三味線、ミニ英会話などのプログラムや卓球・グラウンドゴルフなどのスポーツやレクレーション活動を通して、ボランティアの講師の方と共に仲間づくりのお手伝いをしています。サロン活動を中心に、いつもみなさんのそばにいて思いを共有しています。  また、精神保健福祉士は専門職として、ご本人や家族、地域の方からの様々な相談をお受けし、関係機関との連携を密にした支援を行っています。 障害福祉サービス利用の相談をお受けし、サービス等利用計画の作成やモニタリング、長期入院・入所の方の地域移行の支援も行っています。  親バカならぬ施設長バカかもしれませんが、優しくて素晴らしいスタッフです。障がいのことでお困りのことがありましたら一度ご相談いただけたら一緒に考えていきますので、どうぞお声かけをしてください。

Q2.太田尾施設長は、普段の業務の中で、心掛けている事がありましたら教えて下さい
障がいの有無に拘わらず、誰もが社会の一員として孤立しないで当たり前に生活していけるような地域社会になれたらいいなと常々思っています。それで、一緒に地域行事や福祉イベントなどの活動にできるだけ参加し、地域の皆さんと交流したり、障害のある方が過ごしやすいようみんなで学びあいたいと「みなと研修会」などの活動を行っています。 ある先生が、童謡の♪鞭をふりふりチーパッパ♪の“スズメの学校の先生”ではなく、♪だーれが生徒か先生か みんなでお遊戯しているよ♪の“めだかの学校の先生”がいいと言っておられましたが、そうなれたらいいなと思っています。

Q3.どのような事がきっかけで、今の分野の仕事に就かれようと思いましたか?
36年余保健所の保健師をしていましたが、保健所デイケアや訪問活動など精神保健福祉活動は、私にとって大きなテーマでした。なかでも地域保健推進事業「精神障害者の地域生活支援事業」として平成15年から3年間、長期入院者の退院に向けての支援に取り組みましたが、その時の「精神障害者まちづくり支援会議」の会長が当法人の吉田建世理事長で大変お世話になりました。医療機関や行政、当事者と一緒になって取り組んだ事業で今の活動の基盤になっています。その後、精神保健福祉活動の先進地視察で、精神科病院と延岡市、保健所で北海道の帯広に行かせてもらい、素晴らしい活動に感銘を受けました。延岡にも「Ⅰ型の地域活動支援センターが出来たらいいね」とみんなで盛り上がりました。それに吉田理事長とご一緒させてもらったことなどから、当センターが立ち上がる時、お声かけをしていただきました。福祉に経験のない私でしたが、精神保健福祉士の資格も有しておりましたし、少しでも精神障害のある方のお役に立てるのだったら関係者の協力を得てやってみようと決めました。

Q4.今まで利用者様方と活動されて、一番印象に残っている事がありましたら、教えて下さい?
 毎日がサプライズの連続で一番を決めるのは難しいですが、やはり利用者様の「笑顔」ですかね。イベントを通じて、日常の活動の中で、いつもみなさんの笑顔に力をもらっています。

Q5.次にプライベートな質問をさせて頂きます。太田尾施設長は休日の日はどのように過ご されていますか?
 「趣味なし症候群」で、特にはまっているものはありませんが、夫と門川の運動公園や日向のサンパークなどでのウォーキングや近隣のサイクリング、博多座での観劇、阿蘇や久住高原などにもよくドライブで出かけます。宮崎まで孫に会いに行く事も楽しみです。

Q6.最後になりますが、今後の「みなと」について、目標とされている事がありましたら教えて下さい
 「みなと」は5年目を迎えましたが、出会い・ふれあい・わかちあいをモットーにしています。困難なことも多々ありますが、設立時からの目標であります「長い航海の途中に船が立ち寄り又船出していく “港”のように、みなさんが次の一歩を踏み出すための、休息の場であり、気力を補給できる“みなと”であること」を、やはり大切にしたいと思っています。 障がいのある方は、少なからず生活のしづらさを抱えています。同じ地域で暮らしている仲間として、支えたり支えられたりしてバリアのない生活のお手伝いができたらいいなーと思います。ボランティアさんも気軽に立ち寄ってくださり、サロンでオセロや将棋の相手、卓球やグラウンドゴルフ、ミニバレーなど一緒に楽しんでいただけたらと思います。一緒にやってみたいと思われる方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。 どうぞ気楽にお立ち寄りくださいませ。いつでもウェルカムです。

インタビューアー 事務部 牧野浩輝