保育園からの贈り物~認知症治療病棟の患者様へ~

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、本当にその通りですね。体温調節が難しく、夜寝る前に窓を開けたら、朝寒くて毛布にもぐっていました。皆様、体調を崩さず過ごしていますか。

私の所属する認知症治療病棟には、毎月1回、ゆりかごWEC学院から保育園児が来てくれて、踊りや歌を披露してくれます。普段行っている活動の中で患者様が一番に喜んでくださる活動です。
今年度はコロナ感染症の為、1回も交流会を実施出来ていません。

そんな中、敬老の日に保育園からのプレゼントが届きました。手作りの首飾りと保育園児の写真でした。写真をじっと見つめる患者様、一人一人の絵を見て感心する患者様、涙を流す患者様、「前来てくれよった子たちじゃね」と覚えている患者様もいらっしゃいました。普段は表情や言葉が少ない患者様も、様々な反応で喜んでいました。

感染症対策の制限がある中で、作業療法士として患者様に出来ることは何だろうとよく考えます。そんな中、喜ぶ患者様を見て私もとても嬉しい気持ちになりました。人と人の繋がりや人の優しさが身にしみた贈り物となりました。

ゆりかごWEC学院の園児の皆様、先生方、素敵なプレゼントをありがとうございました。以前のように肩たたきをしあったり、握手をしたり、手遊びをしたり、楽しい時間が過ごせる日を楽しみにしています。
コロナウイルス感染症が一日も早く終息することを願います。
認知症治療病棟 作業療法士 上野