食中毒に気をつけよう!
食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことです。細菌の多くは湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨時には、細菌による食中毒が増えます。食中毒の原因菌はたくさんあり、菌の種類によって、食べてから症状が出るまでの時間や症状はさまざまとなります。特に高齢者や、子供など体力や免疫力の弱い方では、
時には命にも関わるとても怖い病気です。
食中毒の事を知って、ぜひ予防に役立ててくださいね!
食中毒の原因菌は
「つけない」「増やさない」「やっつける」
- つけない=洗う!分ける!
調理を始める前や生の肉や魚を取り扱う前後、おむつを交換したり動物に触れたりした後には必ず手を洗いましょう。また、スーパーで買い物する際には、肉や魚から出た汁が、サラダで食べる野菜などにつかないよう、分けて袋に入れて持ち帰りましょう。
他には、
・調理の際は加熱しないで食べるものを先に取り扱う(例:サラダ用のキャベツを先に切る)
・焼き肉などの場合には、生の肉をつかむ箸と焼けた肉をつかむ箸を別にする
・食品の保管の際にも、他の食品についた菌が付着しないよう密閉容器に入れる
なども簡単にできる工夫です。
肉や魚を切ったまな板や包丁もよく洗い、乾燥、消毒するようにしましょう。
・増やさない=低温で保存する!
食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も早くなります。なので、肉や魚などの生鮮食品や総菜は、購入後、室温で保管する時間を短くするため、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。
温度 | -15℃以下 | 10℃以下 | 20℃ | 35℃前後 |
菌の増殖量 | 停止 | ゆっくり | 活発 | 最も活発 |
細菌の多くは上の表のように、高温多湿な環境で増殖が活発になりますが10℃以下では増殖がゆっくりとなり、-15℃以下では増殖が停止します。食べ物に付着した菌を増やさないためには低温で保存することが重要です!
他には、
・冷蔵庫で保存していても細菌はゆっくりと増え続けているので早めに食べきる
・冷凍の食品は電子レンジで急速に解凍するか、冷蔵庫で解凍するようする
・総菜や弁当は買ったらすぐに帰宅し、長時間持ち歩かないようにし、帰宅したらすぐに食べる
・やっつける=加熱処理!
多くの細菌は熱に弱く、しっかりと加熱することで死滅します。肉や魚を調理するときはしっかり中まで火を通しましょう。中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。
お弁当などを電子レンジで再加熱する場合は、食品の大きさや種類がさまざまで、一緒の容器に入っている事が多いため、温まり方にムラが出やすくなります。一番大きな食品の中心がきちんと温まっているか確認すると良いですね。