「精神障がいにも対応した地域包括システム構築に向けた研修会」を開催しました!!

令和5年5月19日に南部基幹センターが主催となり、精神障害にも対応した地域包括システム構築に向けた研修会、通称「にも研」を開催しました。

地域包括支援センター、訪問看護ステーション、基幹相談支援センター、延岡市南部エリア相談支援事業所で、合計20名の皆様が集まってくださいました。

にも研で目指していることは…

  • 事例検討を通して、精神障害(特にアルコール問題)を抱える方の理解を深めること。
  • 支援者同士が顔の見える関係を構築することで

問題解決を目指さず、精神障害で「困っている人」の理解を深めること。

今回は初回という事で、「にも研」についての説明と、集まった支援者の方々の自己紹介、フリートークという形で進めさせていただきました。

フリートークでは、8050問題、社会との関りがない方への支援、ゴミ屋敷や猫の多頭飼いなど、解決したいけどできないという悩みが盛りだくさん・・。ですが、周りの人たちはとっても困っているのに、本人は全く困っていないため、どうにかしたくても、どうにもならない問題も沢山あります。

支援者のみなさんも、何とかしようと色々な所へ相談し、どうにもならない葛藤と戦いながら、疲弊してしまっている現状があります。

そんな中、多職種で集まり色々な考え方を聞くうちに、「解決することが全てではない。」

「いつか本人がSOSを出した時に、すぐに動けるための準備期間だったんだ・・」「こういう視点があったんだ・・」と新たな発見もありました。

新たな発見をすることで、「困っている人に会いに行こう。」「次訪問した時は、これを聞いてみよう。」と前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。

にも研では、「問題解決しない事例検討会」というハンドブックをもとに、課題解決する前のアセスメントに重点を置き、本人に対する理解を深め、支援者が一人にならず、当事者が地域で安心した生活を送れるような体制作りをしていきたいと考えています。

最後になりますが、南部基幹センターでは様々な相談を受けています。障がいを持った方、またその家族のための総合相談窓口として、社会にとけ込み自立した生活支援を送れるように、必要な援助や情報提供を行っていますので、お気軽にご相談ください。

<連絡先>延岡市南部地域基幹相談支援センター:0982-29-2720

南部基幹センターへのページは、こちらをクリックしてください延岡市南部地域 基幹相談支援センター – 医療法人 建悠会 吉田病院 (yoshidahospital.or.jp)