<アルコール依存症支援の取り組みについて>

-当院は自助グループとの連携を図っています-

アルコール使用障害ワーキンググループです。

今回は当院の依存症支援の取り組みについてお話します。

アルコール依存症からの回復のためには、通院、服薬、最後に自助グループに参加すること(一般的にこれらを断酒の「3本柱」といいます)が大事だと言われています。通院や服薬は医療の中で行なえることですが、自助グループ(AA・断酒会)は地域で行なわれているため、私たちだけの力ではどうにもなりません。

そこで、当院では自助グループの方々と連携を図り包括的な支援を行なっています。従来は自助グループの方々に来院してもらい、当院の患者様と交流をしてもらっていました。さらに昨年からは、自助グループに当院職員を派遣する取り組みを始めました。言葉だけ知っていても、実際体験してみないとわからないことも多いですよね。自助グループはまさにそうで、参加してみないとわからないことが沢山あります。職員が出向き実際に回復された方の話を聞くことで、職員も回復のイメージを持つことができます。患者様にもそれらを伝えることで、自助グループへの参加のモチベーションが高まることが期待されます。

今後も様々な施設や機関と連携を図りながら、回復支援のサポートを行なっていきたいと思います。

吉田病院アルコール使用障害ワーキンググループ

公認心理師/臨床心理士 山中慎也