こんにちは。吉田病院アルコール使用障害ワーキンググループです。
朝晩が冷え込む時期となりました。みなさま、体調管理には十分お気をつけください。
さて、10月4日(土)に令和7年度依存症地域対策支援事業 依存症支援者研修会「依存症の理解と問題解決しない事例検討会in延岡」を開催しました。
当日は約50名の支援者の方々にご参加いただきました。
特別ゲストとして国立病院機構さいがた医療センター院長の佐久間寛之さんをお迎えし、「やめさせたら依存症は治るのか-相手をわかろうとすること」をテーマに講演いただきました。佐久間さんのユーモアを交えた講演とにじみ出るやさしさに会場全体が引き込まれました。「もっと話を聞きたかった!」という声が多数寄せられました。
続いて、佐久間さんの病院でも実践されている「問題解決しない事例検討会」を参加者全員で行いました(「問題解決しない事例検討会」は当法人の基幹相談支援センターでも2年前から実践しています)。対象となる方に対し、「わかろうとする」謙虚な姿勢で関心を寄せ、様々な角度から理解を深め、「こういう人なのではないか」「こういう一面もあるのではないか」と仮説をたくさん立てました。これまで「困った人」だと思っていた人が、「困っている人」として見えてくるー。そんな「目からウロコ」の体験をされた方も多かったようです。
次回は来年1月11日(日)に宮崎市で開催します。特別ゲストは医療法人見松会あきやま病院副院長の福田貴博さんです。
「参加しようか迷っている」支援者の方々、百聞は一見にしかず。ぜひこの機会に問題解決しない事例検討会を体験してみてください!
研修会の様子

※参加者の方々には許可を得て、掲載しています。
公認心理師/臨床心理士
山中慎也
【吉田病院は依存症治療拠点治療機関(アルコール健康障がい)です】